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こんにちは！スタッフのあきらです。

今年は秋と呼べる季節がなかったですね。

温暖化の影響で、ただでさえ短い春と秋がなくなって、将来日本は二季の国になると言う専門家もいます。

話変わって、今回は中村佳穂というシンガー・ソング・ライターについて書きます。

細田守監督のアニメ映画『竜とそばかすの姫』で声と歌を担当した人なので、そちらでご存じの方もいるかもしれません。

彼女の音楽は、作曲と即興がないまぜになった自由で斬新なものですが、その芯の部分には、忘れたくても思い出される傷や、どうしようもない不安も感じ取れます。

一方で、それを肯定的なエネルギーに昇華させることこそ彼女の持ち味で、私は彼女の音楽のそういう強さに救われる思いがします。



『忘れっぽい天使』はこんな風に始まります。


　　「みんな同じ

　　　辛いのよ」


　　　そうやってあの子は慰めますが


　　　私の気持ちが

　　　見えるのかい


それが『そのいのち』では

　　　生きているだけで

　　　君が好きさ 


　　　明日は何を歌っているの


と、言葉にならない幸福感が音として溢れるような、眩しいほどの賑やかさに包まれます。

これからも、何かある度に彼女の音楽に戻ってくるような、そんな気がします。