「労務管理の基本」1.なぜ労務管理が必要か
シリーズ「労務管理の基本」
1.なぜ労務管理が必要か(今回)
2.どの範囲を管理するか
3.時間の把握の方法
4.記録を意味あるものにする
5.給与計算に活用する
6.労災との関係
7.最後に
1.なぜ労務管理が必要か
社労士としての私見ですが、「労務管理」の重要性はわかっていても、それをどのように実現するか悩んでおられる会社様は少なくないように見受けられます。
そこで、これから全7回に分けて、労務管理の基本を記事としてまとめようと思っております。
第1回のテーマは、タイトルにもあるようになぜ「労務管理」が必要かということについてです。
結論から申し上げますと、労務管理は
- 生産性の向上
- リスク回避
- コンプライアンスの遵守
- 従業員の満足度の向上
- 企業の社会的責任
労務管理とは、企業が労働条件や労働環境を適切に管理し、従業員が働きやすい環境を整備することを指します。
具体的には、従業員の
- 勤怠管理
- 給与計算
- 保険手続き
- 安全衛生
などの幅広い業務のことを言います。
またそれらを維持するため、就業規則をはじめ、様々な規則を整備することも労務管理に含まれます。
しかし、せっかく整備した規則も、従業員が守らなければ絵に描いた餅です。
丁寧に主旨を説明し、守ってもらうよう働きかけることが重要です。
理想的には、従業員が規則を十分に理解し、自ら考え、行動し、企業と同じ目標に向けて努力して行くのが良いと思います。
ただし、これは言葉で言うほど簡単ではありません。
次回以降、順を追って具体的に労務管理の方法を見ていきたいと思います。
2025/07/23
所長コラム