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「労務管理の基本」3.時間の把握の方法


シリーズ「労務管理の基本」


1.なぜ労務管理が必要か
2.どの範囲を管理するか
3.時間の把握の方法(今回)
4.記録を意味あるものにする
5.給与計算に活用する
6.労災との関係
7.最後に


2.時間の把握の方法


 時間の把握で必要な項目は以下の通りです。
 
  1. 出勤
  2. 退勤
  3. 休憩時間
  4. 遅刻・早退
  5. 欠勤等
 
また、時間の把握に用いられる方法は、以下のようなものがあります。
 
  1. タイムカード
  2. ICカード・磁気カード
  3. スマートフォン
  4. 時間管理表
 
 時間把握の方法は、大きく分けて二つのものがあります。打刻(入力)によるものと、時間管理表を用いるものです。

 結論から言いますと、可能であればデータとしての信頼性の高い打刻(入力)方式を用いられるのがよろしいかと思います。
 特に、助成金を考えておられる場合には、添付書類として勤怠データは必須の場合が多いので、おすすめします。
 
 打刻(入力)方式の把握法について詳しく書いて行きます。
 まず、最も一般的なのものにタイムカードがあります。
 現在では、PCと連携できる利点のあるICカードや磁気カードが主流になりつつあり、スマートフォンをタイムカードとして利用することができるようにもなっています。
 これらは、いずれの方法であっても本人の打刻に基づいて時間の把握をするという点で共通しています。言い換えれば、データの信頼性は本人がルールに基づいて打刻することで担保されます。
 
 一方で、打刻を用いない方法も存在します。
 時間管理表を用いて出勤時間や退勤時間を記録する方法があります。紙やExcelファイルの場合、修正が容易にできてしまうため、ルールの徹底は打刻を用いるもの以上に徹底して信頼性を担保する必要があります。
 
 今回はこれで以上です。参考になりましたら幸いです。

2025/07/30

所長コラム