「労務管理の基本」4.記録を意味あるものにする
労務管理の基本
1.なぜ労務管理が必要か
2.どの範囲を管理するか
3.時間の把握の方法
4.記録を意味あるものにする(今回)
5.給与計算に活用する
6.労災との関係
7.最後に
時間の把握が完了したら、続いてそれらに勤怠データとしての意味を持たせます。
以下にその方法を順を追って説明します。
1. 年間カレンダー
残業手当の計算には、月間平均勤務日数や平均勤務時間が必要になります。その算出の元となる年間カレンダーを事前に作成しておくことが、大変重要です。
毎年のカレンダーで必ず月間の平均勤務日数や勤務時間を毎年同じにするように作成して下さい。
2. 通常の出勤/退勤時間との比較
就業規則で定められた通常の出勤/退勤時間と、実際に記録された時間を比較することで、多くのことがわかります。
例えば…
- 遅刻・早退
- 残業
- 休日出勤
- 深夜業
なお、変形労働時間制を採用している場合には、それに基づいて比較を行います。
3. 休暇及び欠勤
最後に行うのが、各種の休暇と欠勤の把握です。事前に届がなされている場合には(有給休暇等)、勤怠表にその旨を書き込んで行きます。
繰り返しになりますが、あらかじめ年間の休日カレンダーを作成した上で、把握した時間に勤怠データとしての意味を持たせるのが今回の手順です。
次はいよいよこのデータを元に給与計算を行う方法をお伝えします。皆様の参考になれば幸いです!
2025/08/21
所長コラム