「労務管理の基本」7.終わりに
労務管理とは、簡潔に言えば、従業員の労働条件や職場環境を適切に管理する仕事です。
つまり、従業員が将来に向けて安心して働ける環境の整備のプロフェッショナルです。
その目標を達成するためには、法令順守(コンプライアンス)を徹底し、企業リスク回避に努める必要もあります。コンプライアンスなくして、生産性の向上と従業員の定着はないからです。
よく覚えておいていただきたいのは、労務管理の対象は人である、ということです。
相手が人である以上、日常的にイレギュラーな事柄が頻発することが前提となります。それを速やかかつ適切に処理して行くことが求められます。
従業員は頑丈な機械ではなく人なので、体調不良・風邪・感染症等で休むこともあれば、通院で遅刻することもあります。また心身の丈夫さには個人差があります。
——このような難しさはありつつも、従業員とのコミュニケーションをしっかりととって、相手を理解する、それが信頼関係の土台です。
言葉で言うほど簡単なことではありませんが、従業員との信頼関係を築くことができれば、これほど心強いものはありません。
結びになりますが、労務管理を通じて、ぜひより良い職場を構築してください。決して派手ではありませんが、縁の下の力持ちとして組織を支える、なくてはならない仕事、それが労務管理です。
2025/09/17
所長コラム